Photoshopは、Adobeが提供するデザインツールです。写真の加工やグラフィックデザインなど、デザイン制作の現場では欠かせないツールですが、高機能がゆえに使い方を覚えるのが大変で、使いこなせるようになるまでには多くの時間を費やしてしまいます。
初心者がPhotoshopの使い方を覚える時にやってしまう大きな間違いがいきなり高度なテクニックを覚えようとしてしまうというものです。
難しいテクニックを覚えるためには、まず基本操作や基本レベルのテクニックを身に付けておかなくてはなりません。
今回は、初心者の方がPhotoshopを使いこなせるようになるまでのおすすめの勉強法をご紹介していきます。
目次
Photoshopとは
Photoshopとは、Adobeが提供するデザインツールです。よくIllustratorと一緒に紹介される事が多いですが、それぞれ別の目的で利用されるツールです。具体的には下記のような違いがあります。
ビットマップ(ラスター)画像を扱うツール。写真や素材の編集・加工を行う場合に利用することが多い。
ベクター画像を扱うツール。ロゴやイラストなど、図形を描画やレイアウトを作成する場合に利用することが多い。
Photoshopはビットマップ素材、Illustratorはベクター素材を編集するためのツールという明確な違いがあります。
その他にも、Photoshopは、すでにある写真や素材の加工に使われるのに対し、Illustratorはロゴやイラストなど、0からデザインを制作する場合に使われることが多いです。
Photoshopの使い方を覚えるのが難しい理由
Photoshopは、様々なデザインツールの中でも、扱うのがとても難しく、完璧に使いこなせるようになるまでには相当な時間が必要となります。
Photoshopが難しいと言われている理由の1つに、高機能であることが挙げられます。
豊富な機能があり、様々な目的に使用することができますが、1つ1つの機能の使い方を覚えなければそれを自分で使うことができません。
特定の目的で使用する分には、特定の機能だけ覚えておけば問題ありませんが、WebデザインやアプリのデザインにPhotoshopを使用する場合は、機能を幅広く覚えておかなければならず、そのためマスターするまでに時間がかかってしまいます。
また、難しく感じてしまうもう1つの理由が、いきなり難易度が高いことに挑戦してしまうということが挙げられます。
基本を覚える前に応用レベルのデザインに挑戦してしまい、基本操作が分からず途中で挫折してしまう人が少なくありません。
逆に言うと、正しい順番で覚えていけば、誰でもPhotoshopを扱えるようになります。
おすすめなのは、下記の4つのステップに沿ってPhotoshopの使い方を覚えていくという方法です。
- チュートリアルで実践的な操作方法・テクニックを身に付ける
- お手本を真似してテクニックを身に付ける
- オリジナルのデザインを制作する
下記に、それぞれのステップについてご説明していきます。
1.チュートリアルで実践的な操作方法・テクニックを身に付ける
まず、チュートリアル動画で実践的な操作方法・テクニックを身に付けていくことをおすすめします。
チュートリアルによる勉強の優れた点は、実際に上級者が操作している様子を見ることができるという点です。
例えば、同じデザインを制作するにしても、より効率的に作ったり、後から管理や修正が行いやすいようにデザインするなど、チュートリアルを通して現場のテクニックを身に付けていくことができます。
チュートリアルにも難易度があり、いきなり難しいものに挑戦してしまうと訳が分からなくなってしまうので、最初は簡単過ぎると思うものから挑戦してみて、徐々にチュートリアルのレベルを上げていくようにしましょう。
ここでも、ただチュートリアルを読んだり見たりするだけでなく、実際に自分の手を動かすことが重要です。実際にチュートリアルと同じ作業をPhotoshopで行いながら、使い方を覚えていくようにしましょう。
おすすめのチュートリアルサイト
Photoshopは人気のデザインツールなので、様々なチュートリアルサイトが公開されています。
下記のチュートリアルサイトは、とても丁寧に説明されているので初心者の方がPhotoshopの勉強を行うにはおすすめです。
Adobe公式チュートリアル
AdobeによってPhotoshopの使い方を学ぶためのチュートリアルが公開されています。
難易度が初級、中級以上に分けられているため、初めてPhotoshopを学ぶ方は初級から初めていきましょう。
これがPhotoshopの実力だ!参考にしたいすごいチュートリアルつくり方まとめ
こちらの記事では、Photoshopの優れたチュートリアルが多く紹介されています。中には高度なテクニックを使ったチュートリアルも紹介されているため、自分のレベルに合わせたチュートリアルを選んで実践していくようにしてください。
2. お手本を真似してでテクニックを身に付ける
チュートリアルで操作方法やテクニックを身に付けたら、次は手本となるデザインを見つけて、自分の力でそのデザインを再現してみましょう。
この作業を進めていくことにより、Photoshopでの作業に慣れるだけでなく、デザインの手法も同時に身に付けていくことができます。
もし、ここで操作方法が分からないことが多かったり、つまづくことが多いようであれば、前のステップに戻ってもう少しチュートリアルで勉強した方がいいかもしれません。
ただし、気をつけたいのは完全な再現を行う必要はないということです。レベルの高いグラフィックデザインの再現に挑戦しても上級者向けのテクニックが使われていると、それを実現できないのは当たり前です。
大切なことは、完全な再現ではなく、Photoshopを使ってイメージに近いデザインを作り上げていく過程です。
3. オリジナルのデザインを制作する
ここまで来たら、ついにオリジナルデザインの制作です。全く0の状態から、自分だけの作品を作っていくことになります。
オリジナルのデザインを制作する場合には、自分で作品の目的やコンセプトを決めて取り掛かるようにしましょう。
実際に依頼を受けてデザインを制作する場合には、必ず何かしらの目的があってデザインを制作します。
例えば、映画のポスターだったり、名刺のデザインであったり、アプリのUIデザインだったり、実際に作るものはなんでも構いません。ただし、必ず自分で作品の設定を固めてから制作に取り掛かるようにしましょう。
ここで作成した作品を自分のポートフォリオに載せたり、デザイン系のSNSで作品を公開することでモチベーションが高まるのでおすすめです。
特にDribbbleやBehanceは世界中のデザイナーが作品を公開しているので、自分の作品を公開するだけでなく、プロのデザイナーの作品に触れることによってインスピレーションを得たり、刺激を受けることができます。
まとめ
何を勉強するにも、目標が無ければ挫折してしまう可能性が高くなってしまいます。
デザイナーとして就職する、フリーランスデザイナーとして仕事が受けられるようになる、など目標は人それぞれだと思いますが、漠然と進めるのではなく、勉強の途中で「目標に近づけているか」を意識しながら学習を進めることによって、より効率的にPhotoshopの使い方を覚えていくことができます。
Webデザイナーを目指しているのであれば、Photoshopの使い方を覚えたらIllustratorやAdobe XD、Sketchなどのデザインツールも扱えるようになると、さらにデザイナーとしてのスキルが身に付いていきます。
最近ではSketchやAdobe XDといったUIデザインツールを使ったUIデザインが一般的になりつつあります。
もちろん、高度な画像編集を行う場合にはPhotoshopを使わなければならない場面もありますが、UIデザインができるようになりたければSketchやAdobe XDを先に使えるようになっておくと役に立ちます。
いかがでしたでしょうか?
今回はPhotoshopのおすすめの勉強法をご紹介いたしました。
今回の記事がすこしでもお役に立てれば幸いです。
ネクストサプライズではクリエイティブなレスポンシブデザインで作成を行い、オリジナリティ溢れるホームページを制作しております。
他とは違った唯一無二のホームページを作成したいと思っていただけましたら、ご相談・お見積り無料で承っておりますのでぜひ下記のボタンからお問い合わせください。
それでは次回更新でお会いしましょう!