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ChatGPTとは?今話題のAIチャットボットの概要や仕組みを解説!

ChatGPTとは

ChatGPTとは、米国のOpenAIという人工知能研究所がデベロッパーとなり、対話式の言語モデルを採用した最新のAIシステムです。人間のフィードバックをもとに知能を強化することができ、2022年11月に公開、一般ユーザーにサービス提供されました。

ロールモデルは2020年に同社より紹介されたGPT-3となり、こちらは大量のテキストを取り込み、人間が書くような抽象的・口語的表現を含めた文章プログラムとなります。

ChatGPTは人の代わりにユーザーの質問に答えてくれるチャットボットとなり、あらゆる業界・分野の知識を有しています。教師学習なしの自立学習式機能もあるので、ユーザーとの受け答えによって徐々に賢くなっていくのが可能で、次世代言語モデルとして期待されています。

これまでも音声AIや画像認識AIなどが過去に登場していますが、ChatGPTは人の代わりになり得る可能性を持ったAIとなります。

ChatGPTの特徴としては、まるで実際の人間と会話しているような、リアルな会話文を生成できる点です。他には、Excelなどの関数記述、プログラミング言語の記述、小説やブログ記事の作成などが行え、AIのポテンシャルを感じさせるコンテンツに注目が集まっています。

Microsoft社の共同創業者、ビル・ゲイツ氏はこれらのAIを「現時点で最重要なイノベーション」と述べており、ChatGPTに対する期待の大きさが分かります。その期待通り、ChatGPTは発表からわずか2カ月後の2023年1月末時点で、世界のユーザー数が1億人に到達して話題となりました。

さらにMicrosoft社は2023年1月、ChatGPTを開発したOpenAIに対する数十億ドル規模の投資を発表し、この分野で先行するGoogleへの対抗心を露わにしています。

人間のフィードバックによるAIはアレクサやSiriと何が違う?

人工知能・優秀なAIと聞くと、AmazonのアレクサやアップルのSiriをイメージする人が多いでしょう。両者ともに人工知能であることには変わりありませんが、アレクサとSiriは音声対話となり、ChatGPTはテキスト対話となる違いがあります。

また、アレクサやSiriよりも抽象的・感情的な対話が可能で、ユーザーのフィードバックを受けて自身の間違いを認識したり、人の気持ちになった回答ができたりします。

ChatGPTがGoogleのような検索エンジンに取って代わる日が来るかも

2023年初頭におけるChatGPTは、ロールモデルとなるGPT3(2020年5月公開)の改良型となり、GPT3.5とも呼ばれていますが、これが2023年以降は新しいバージョンにアップグレードされる見通しで、GPT4となったときに、どのような精度・機能を併せ持ち、Googleのような検索システムに対抗するかが注目されています。

また、すでにマイクロソフト社はChatGPTに対して10億ドルを投資しており、2023年上半期にも同社が運営する検索エンジン「Bing」にChatGPTを何かしらの形で組み込むことを公表しています。現時点ではGoogleやBingのような検索エンジンに優位性があるものの、これまでの検索システム・検索方法では得られない回答や質問の方法がChatGPTを通じて可能となることが期待されています。

ChatGPTの概要と仕組み

では実際にChatGPTは何ができるのでしょうか?ここでは、ChatGPTの特徴やできることを中心にChatGPTの概要をまとめてみました。

日本語が扱える無料のサービス

ChatGPTはOpenAIが無料で提供する多言語に対応したサービスです。またChatGPTのサイトは英語版ですが、多言語に対応しており、日本語での質問には日本語で回答してくれます。

ChatGPTができること

ChatGPTは、言語理解や文章生成などの自然言語処理技術を利用して、様々なタスクに取り組むことができます。

以下はChatGPTができることの例です。

1.質問応答:ユーザからの質問に対して回答を提供することができます。

2.対話システム:人工知能による対話を提供し、ユーザとコミュニケーションを行うことができます。

3.要約生成:長文から重要な情報を抽出して、要約文を生成することができます。

4.翻訳:様々な言語間で自動翻訳を行うことができます。

5.文章生成:与えられたテキストから、新しい文章を生成することができます。例えば、作詞をしたり、小説を書いたりすることができます。

6.プログラミング:プログラムの仕様が明らかであれば、プログラミングができます。

以上のようなタスクに対して、ChatGPTは人工知能による自然言語処理技術を用いて、高精度な処理を行えます。他、誤った回答をしてユーザから誤りを指摘されると再学習する機能が備わっています。

ChatGPTの仕組み

ChatGPTは「Large Language Models」というアルゴリズムによって動いています。アルゴリズムに大量のテキストデータを学習させ、あたかも人が書いたような自然な文章を生成できる自然言語処理機能がChatGPTの仕組みです。

【参考】:ChatGPT Wrote This Article About Large Language Models

ChatGPTの始め方

ChatGPTを始めるには、どのような手続きが必要なのでしょうか。ここではChatGPTへのアカウント登録の手順を紹介します。

■ ChatGPTのログインページにアクセスする ChatGPTのログインページにアクセスし、[Sign up](サインアップ)をクリック、「Create your account」下のEmail address欄にメールアドレスを入力します。続いてPasswordを求められますので、ChatGPT用のパスワードを英数混合8文字以上で設定してください。

【参考】:ChatGPTログインページ

■ 個人情報を登録する

OpenAIから登録したメールアドレスに「Verify your email address」というタイトルでメールが届きます。メール中にある[Verify email address]のボタンをクリックすると「Tell us about you」の画面が表示されますので、「First name」と「Last name」を入力します。

次に携帯電話番号入力の画面に遷移します。先頭に+81(日本の国番号)が入っていますので、携帯番号の先頭の「0」を除いて以降の番号を入力してください。認証コード(数字6桁)が携帯にショートメールで届きますので、この認証コードを入力するとChaGPTのメイン画面が表示されます。

■ ChatGPTを実際に試す

ChaGPTのメイン画面が表示されたら、最下段にChatのテキスト入力欄がありますので、試しに「こんにちは、初めまして!」と入力してみましょう。日本語で入力すると、日本語と認識して日本語でレスポンスがあります。

「こんにちは!初めまして!私はChatGPTといいます。何かお手伝いできることがあれば、遠慮なくお聞きください。」というメッセージが返ってきました。

これでCahatGPTのアカウント登録が完了し、ChaGPTの利用が可能になりました。

ChatGPTは2023年大幅に技術が向上。重要なアップデートが続々とされる

ChatGPTは2023年に複数のアップデートの予定があります。AIのパフォーマンスや最新情報の更新はもちろん、ChatGPTの回答途中でキャンセルをしたり、会話のクリップボードへのコピーなど、機能面でもアップデートが予定されています。

現時点でChatGPTは2021年までの情報しか公開されていないため、2022年以降の最新情報は質問をしても「訓練時のデータである2021年までの情報しか知りません」と拒否されます。

ChatGPTを仕事で活用する方法は無限大

ChatGPTはSiriのようなモバイルデバイスのAIではないので、あらゆる業界や分野で活用することができます。

特に現在注目されているのはIT業界で、コーディングやソースコードも正確に記載してくれます。日本語の説明付きでソースコードを返してくれるのが大きな魅力で、エンジニアであれば業務レベルでも利用の仕方によっては十分活用できますし、自身のキャリアアップの助けにもなってくれるかもしれません。

注意点としては、ソースコードやプログラムのような一定の答えがあるものに関してChatGPTは回答しやすいとされていますが、それでも100%正確ではなく、そのままコードを活用するとエラーの発生が付きものです。そのため、デバックありきで業務に導入すると、コード生成の時間短縮に一役買ってくれそうです。ビジネスで導入するときは、事前に情報精度は確かめておくべきでしょう。

その他業界問わずFAQの作成やまとめサイト、Wikipediaのような情報サイトの作成、質疑応答のサンプル回答の作成などにも大きな助力となってくれるでしょう。

私生活でもChatGPTが活躍する場面はいくらでもある

ChatGPTは業務以外の私生活でも活躍する場面を見出すことができます。テキスト形式であるため文章をコピーしたり保存することもできますし、過去の履歴を閲覧することも可能です。「〇〇のレシピを教えて」と質問すると、材料と作り方に項目を分けて、順序立てて料理の手順を解説してくれます。

また、日常生活の中で困ったことや不明な点があれば、悩みや疑問を打ち込むだけで瞬時に回答してくれます。
長い記事の作成も可能なので、自身で運営しているブログサイトやランキングサイトの更新も代行してもらうのもいいでしょう。

友人と話すような相談もできる

レクサやSiriと大きく違うと感じる点の1つが、「デジタルとは思えないChatGPTの人間らしさ」です。言語モデルGPT-3のプログラムを利用しているため、人間らしい文章生成が可能。例えば、「好きな人がいるけど告白できないでいる」と入力すると、以下のような回答が返ってきます。

「告白することに対する不安や緊張感は当然のことです。告白するときは自分の本音を伝えることが大切です。相手に対する思いを真摯に伝えることで、相手も理解してくれるでしょう。」

ご覧のように直接的な質問形式でなくとも、ChatGPTはユーザーの質問意図をくみ取った返答や理由を考えてくれます。
最近はTwitter上でChatGPTの優秀かつコミカルな回答がバズっているので、さまざまな質問や対話を楽しんでみてはいかがでしょうか。

ChatGPTの問題点

以上、ChatGPTの概要や登録方法、利用方法について紹介しましたが、実際に使ってみると便利な反面、様々な懸念事項が思い浮かんできます。以下、想定される問題点を挙げます。

現段階では誤った回答が多い

例えば、「○○市で最も大きな商業施設はどこですか?」という質問を投げると、全く別の地域の商業施設を紹介してくるケースがありました。他にも、「○○駅周辺のおすすめのレストランは?」と尋ねると、実際に存在しない店舗の名前を回答したケースがあります。

まだ学習途上ということもありますが、ファクトチェックを前提に利用する必要があります。そのため、ネット上には「ChatGPTは使えない」という意見もありますが、まだ成長途上であり、長い目で見るべきかもしれません。

ChatGPTは間違いを指摘すると、素直に謝罪し、改めて回答をしようとします。それでも間違っている時には、具体的に指摘し、学習させることで正しい回答をするようになります。

2021年までの学習しかできていない

ChatGPTは機械学習によって知識を蓄えていますが、2023年2月時点では2022年の学習をしていませんので、「2022年の大谷ホームラン数は?」という質問に対して「私は2021年9月までの情報しか持ち合わせておらず、将来の出来事を予測することはできません。」という回答が返ってきました。(2023年2月現在)

このタイムラグは現時点のChatGPTの弱点であり、利用シーンによっては問題と感じられるでしょう。

学問の領域を侵食する可能性がある

ChatGPTは質問に対して、かなり完成度の高い回答を示すことが可能です。学生が小論文や学校の宿題の回答でChatGPTを利用するケースが想定されますが、教育機関は何らかの対策を講じないと学問が成り立たなくなる可能性があります。

ライターや作詞家などの職を奪う可能性がある

ChatGPTはテーマやパラメーターを与えると、いとも簡単に作詞や作文をしてくれます。実用性の面ではまだ学習が必要ですが、ChatGPTがプロ並みのスキルを得た場合にはライターや作詞家など人間の仕事を奪う可能性を否定できません。

また、ChatGPTが創作した文章の著作権は誰に帰属するのか、といった法制度面の課題も残ります。

まとめ

今回はOpenAIが公開するChatGPTについて基本情報や詳しい内容を紹介しました。今の時点では検証や簡単な調べもの、遊び感覚での使用に限られていますが、今後はChatGPTのAIテクノロジーが世界中で活用される可能性もあります。

ChatGPTは教師あり学習と自身で回答を判断する強化学習の双方を用いて回答することができるため、将来的には人と変わらないチャットボットとなり、多くの企業で導入される未来も現実的です。まだ開始されたばかりなので、関心がある人は一度ChatGPTに触れてみてはいかがでしょうか。

今後のホームページ制作で大きな改革を起こすことは間違いないのでネクストサプライズでは最新技術であるChatGPTをいち早く理解し様々な場面での運用ができるよう日々勉強中です。

 

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